東京農工大学の木村郁夫博士の研究によると、食べた食物繊維は腸内細菌に分解発酵されて、酪酸や酢酸などの短鎖脂肪酸を産生し、そして、その脂肪酸は、私たちの細胞にあるG蛋白共役型受容体(GPCR)にシグナルとして受け取られ、肥満を抑えていることが分かったのです。
主な短鎖脂肪酸である「酪酸」は交感神経系に刺激を与え、「酢酸」は、脂肪を作り出すインシュリンをコントロールしているのです。
「酪酸」は、「ノルアドレナリン」の分泌を促進し、心拍数や体温を上昇させ、エネルギー消費を高める働きがあります。
「酢酸」は「インシュリン」の分泌を抑制し、脂肪の蓄積を抑制する働きがあります。
このように、短鎖脂肪酸である「酪酸」を産生する「レジスタントスターチ」や、「酢酸」産生するオリゴ糖を、糖質から作る「デテーサ」は、健康的なダイエットを実現する上で大切な役割を果たします。